← 固定費・節約一覧

固定費・節約

保険編・不要な民間保険5選|医療・貯蓄型・個人年金・学資保険をやめた理由

固定費保険見直し医療保険個人年金学資保険外貨建て保険
保険編・不要な民間保険5選|医療・貯蓄型・個人年金・学資保険をやめた理由
考え込むUU前の記事では「必要な民間保険は3つだけ」だったよね。じゃあ、今入っている医療保険や個人年金はどうなるの?
落ち着いて説明するKK今回はその続き。必要な3つ以外の保険を、なぜおすすめしないのか整理しよう。
不安そうなUU公的保障があるなら、3つ以外は全部すぐ解約していいってこと?
説明するKKすぐ解約ではないよ。公的保障、貯金、解約返戻金を確認して、今後も必要かを一つずつ判断する。
納得しかけるUU私たちも貯蓄型保険、個人年金、外貨建て保険まで入っていたよね。
落ち着いて答えるKKうん。実体験も踏まえて、保険、貯蓄、投資を分けて考えよう。

よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。

固定費削減 第3弾・保険編 最終回

前回の記事では、公的保障を確認したうえで、必要な民間保険を3つに絞りました。

今回は、そのほかの保険を具体的に見直します。

最初に結論保険は「めったに起きないけれど、起きたら家計が壊れること」だけに使う医療・教育・老後のお金は、公的保障と貯金を先に考えます。

私たちも、貯蓄型保険、個人年金、外貨建て保険に入っていました。

だからこれは、最初から正解を知っていた人の話ではありません。

1. 医療保険って、本当に必要?

結論病気やけがは、公的医療保険+貯金で備える「貯金が少ない間だけ医療保険」という方法もありますが、私たちはおすすめしません。

このグラフは「1人が窓口で払った金額」なの?

医療保険は、入院や手術など、契約で決めた条件に当てはまると給付金を受け取る保険です。

厚生労働省の最新公表では、2023年度の国民医療費は1人当たり年38万6,700円でした。

ただし、これは患者が自分で払った金額ではありません。

その年に日本で使われた医療費の総額を、人口で割った年間平均です。

病院へ行った人だけの平均でも、本人が窓口で払った額でもありません。

驚いているUU38万円も自腹なら、医療保険がないと無理じゃない?
説明するKKそこが大事。38万6,700円は窓口で払う額ではなく、日本全体の医療費を人口で割った数字だよ。
このグラフが表すもの年齢別・1人当たりの年間医療費(総額)保険料・税金などの公費・患者の窓口負担をすべて含みます
15〜44歳14万8,300円
45〜64歳30万6,800円
65歳以上79万7,200円
75歳以上95万3,800円

読み方:年齢が上がるほど、社会全体で使う1人当たりの年間医療費が増える傾向を示しています。窓口での自己負担額を表すグラフではありません。出典:厚生労働省「令和5(2023)年度 国民医療費」

年齢とともに医療費が増える傾向はあります。

でも、窓口負担は原則3割で、高額療養費制度による1か月の上限もあります。

詳しい計算は病気・けがは公的保障と貯金で備える記事にまとめました。

大きな公的保障の盾と貯金のびんで医療費に備えるKとU

公的医療保険が先、貯金が次残った不足だけを民間保険で考える

年間10万円の医療保険料を20年払えば、合計は200万円です。

給付金は病気や手術などの条件を満たしたときだけ受け取れます。

一方、200万円を貯金できれば、病気にならなくても教育費や生活費に使えます。

医療保険使い道に条件がある対象となる入院・手術などで給付
貯金使い道を自分で決められる医療費にも生活費にも使える
納得したUU保険金は病気にならないと使えない。でも貯金は、元気でも私のお金だね。
落ち着いて説明するKKそう。保険料を払いながら貯金を増やすより、その保険料を生活防衛資金へ回すほうがシンプルだよ。
質問するUU貯金が少ない間だけ医療保険を持つ方法は?
説明するKK考え方としてはある。でも給付条件があり、保険料の分だけ貯金も遅れる。私は積極的にはおすすめしないよ。

私たちは、病気やけがには公的医療保険+貯金で備えます。

2. 貯蓄型保険なら、一石二鳥じゃない?

結論保障と貯蓄は分けたほうが、安くて分かりやすい保障が必要なら掛け捨て。貯めるお金は預金や投資で管理します。

養老保険・終身保険は、何が重いの?

養老保険や終身保険には、保障と貯蓄を組み合わせた商品があります。

掛け捨て保険より保険料が高くなりやすく、同じ保険料なら死亡保障は小さくなりがちです。

盾と貯金びんを結びつけた重い商品と分けた場合を比べるKとU

保障と貯蓄を混ぜると重くなる役割ごとに分けると、金額も目的も見える
首をかしげるUU保障も貯金もできるなら、一石二鳥じゃないの?
考えるKK全部のせ定食だけど、欲しいおかずが少なくて会計が高いことがある。
確認するUU保障は掛け捨て、貯めるお金は別。最初から分ければ比べやすいんだね。
納得してうなずくKKそう。保障額、手数料、いつ使うお金かが見えやすくなる。

私たちは、役割を次のように分けます。

保険大損失を移す必要な期間だけ掛け捨て
貯蓄近い将来に使う預金など値動きの小さい場所
投資長期で育てる値下がりも受け入れて分散する

貯蓄型保険は、早く解約すると解約返戻金が払込保険料を下回ることがあります。

「貯蓄」と名前がついていても、普通預金と同じではありません。

私たちは死亡保障が必要なら掛け捨て、貯めるお金は保険の外に置きます。

3. 個人年金があれば、公的年金はいらない?

結論個人年金は、公的年金の代わりにはならない老後資金を増やしたいなら、保険以外の預金・投資とも比べます。

公的年金と個人年金は、何が違うの?

個人年金保険は、保険料を積み立て、決めた年齢から年金形式などで受け取る商品です。

商品によって、10年などの確定年金や終身年金があります。

「個人年金はすべて終身ではない」が正確です。

質問するUU公的年金が不安だから、個人年金で置き換えれば安心じゃない?
説明するKK役割が違うよ。公的年金は亡くなるまで続き、物価や賃金の変化に対応する仕組みもある。
比べる点公的年金個人年金保険
受取期間原則、亡くなるまで確定年金・終身年金など契約次第
物価・賃金変化を反映する仕組みあり円建て定額型は受取額が固定されやすい
老後以外障害年金・遺族年金もある契約した保障のみ
税金支払った社会保険料は所得控除条件を満たせば個人年金保険料控除

公的年金の強みは、老後リスクと公的年金の記事で整理しています。

個人年金保険料控除は、2012年以後の新契約なら所得税の所得控除が最大4万円です。

4万円がそのまま返金される制度ではありません。

驚くUU「4万円控除」って、4万円もらえるわけじゃないの?
数字を説明するKK違うよ。例えば所得税率5%の人なら、所得税は4万円×5%で約2,000円軽くなるイメージ。
所得税4万円 × 5%約2,000円
住民税2万8,000円 × 10%約2,800円
年間の軽減額約4,800円単純化した例
驚くUU年8万円以上払って控除を満額使っても、税金が4万円安くなるわけじゃないんだ。
落ち着いて答えるKKこの例では住民税も合わせて年約4,800円。実際は所得や契約で変わるけど、節税だけで長期契約を決めるほど大きくはないね。

新契約で年間保険料8万円超、所得税率5%、住民税所得割10%として単純化。復興特別所得税などは含めていません。

老後資金を増やす目的なら、保険ではなく、預金や長期・分散投資と比べます。

4. 教育費は、学資保険で貯めるべき?

結論教育費は、使うまでの年数で置き場所を変える8〜10年以上先なら長期・分散投資も候補。1〜3年後に使うお金は預金を優先します。

学資保険を選ぶ前に、何を比べるの?

子どもの教育費は、時期もある程度読める支出です。

低確率の事故ではありません。

学資保険には契約者が亡くなった場合の払込免除などがありますが、死亡保障として十分かは別に確認が必要です。

返戻率何年預けて、いくら増えるか
途中解約必要時に元本割れしないか
受取時期受験・入学に間に合うか
保障必要な死亡保障を満たすか
落ち着いたUU教育費は絶対使うから、保険にして強制的に貯めたい気持ちは分かる。
落ち着いて答えるKK強制力が必要なら自動積立で作れる。保険相談の入口から、別の商品まで増やさないようにしよう。
確認するUU子どもがまだ小さいなら、学資保険はすぐ解約して投資へ回す?
説明するKKうちの場合は、教育費まで8〜10年以上あるなら解約返戻金を確認して、低コストの全世界株式やS&P500連動型などの分散投資を候補にするよ。
期待するUU長く持てば、ほとんど損しない安全な方法なんだよね?
慎重に説明するKKそこは違う。長期・分散で値動きを抑える効果は期待できるけど、元本割れはあるし、過去の実績は将来を保証しないよ。
質問するUUじゃあ、受験まであと1〜3年なら?
落ち着いて答えるKK近いうちに使う教育費を全部、株式へ移すのは危険。預金を優先して、解約で大きく減るなら満期まで持つ案とも比べよう。
あと8〜10年以上長期・分散投資も候補解約返戻金を確認。元本保証はない
あと1〜3年預金を優先使う直前のお金を株式へ移さない

金融庁も、投資には元本割れのおそれがある一方、長期・積立・分散で価格変動と付き合う考え方を案内しています。期間だけで安全になるわけではありません。

5. ペット・外貨建て・地震保険も、全部いらない?

わが家の結論ペット・外貨建て・地震保険は持たない保険の原則と、実際に受け取れる保障を比べます。

ペット保険は必要?

結論:私たちはおすすめしません。

保険は、めったに起きないけれど、起きたら家計が壊れることに使うのが原則です。

ペットの通院や治療は起こり得る支出なのに、対象外の診療、補償割合、年間上限があります。

保障が限定的で、保険の原則にも合いにくい。これが勧めない理由です。

質問するUUペット保険も、絶対いらないと言い切るの?
落ち着いて答えるKK僕はおすすめしないよ。保障が限定的で、低確率・大損失に備えるという保険の原則にも合いにくい。
納得するUU保険に入れば、無理な家計でも飼えるという話ではないんだね。
説明するKKそう。ペットは自分で選べない。飼う前に、治療費まで含めて最後まで責任を持てるか考えることが先だね。

外貨建て保険なら、安全に増やせる?

結論:安全な貯金ではありません。保障と運用を分けて比べます。

外貨建て保険には、為替変動、為替手数料、早期解約時の解約控除、市場価格調整などがあります。

円に戻したとき、払った金額を下回ることがあります。

二つの関門と為替の波を越えるうちにコインが減る様子を見るKとU

増える前に、越えるものが多い為替・手数料・早期解約の条件を確認する

金融庁が2022年に公表した34の販売会社の集計では、基準日時点で外貨建て保険を持つ顧客の40%が運用評価マイナスでした。

これは全契約が必ず損をするという意味ではありません。

「保険だから安全」と思って買える商品ではない、という材料です。

振り返るUU今のような円安のときに円へ戻せば、受取額は増えやすかったよね。
振り返るKKそう。でもうちが手放した頃は、1ドル110円くらいだった。受け取る時期の為替で、円での価値が大きく変わる。
気づいたUU保険の運用成績が同じでも、円に戻すレートで結果が変わるんだ。
説明するKKそれが為替リスク。必要な時期に円高なら、待てずに不利なレートで換金することもあるよ。

保障が欲しいなら円建ての掛け捨て保険と比べます。

運用したいなら、コストと値動きが見える投資商品と比べます。

私たちは外貨建て保険を買いません。

地震保険も、ほかの保険と同じように不要?

わが家の結論:地震保険は持ちません。

地震保険は、地震・噴火・津波による損害を補う保険です。

目的は、家を元どおりに建て直すことではなく、被災後の生活を立て直すことです。

家全体ではなく生活再建の一部を支える地震保険の傘を確認するKとU

家を丸ごと建て直す保険ではない生活を立て直す資金の一部として考える

地震保険の契約金額は、火災保険金額の30〜50%です。

火災保険3,000万円
×
設定範囲30〜50%
地震保険900〜1,500万円

さらに、損害の判定によって受取額が変わります。

東日本大震災の支払件数70.9%が「一部損」建物だけでは78.8%。当時の一部損は契約金額の5%支払い

建物・家財を合わせた支払件数853,198件のうち、一部損は604,643件。内閣府掲載「地震保険制度に関するプロジェクトチーム報告書」、日本損害保険協会調べ。

首をかしげるUU保険金は出ても、少ない判定の人が多かったの?
説明するKKそう。東日本大震災では、支払件数の約7割が一部損だった。当時は契約金額の5%支払いだよ。
確認するUU家を元どおりにする保険ではなく、避難先や当面の生活を立て直すお金なんだね。
うなずくKKうん。保障が限定的だから、うちは地震保険を持たないという結論だね。

払い済み保険にすれば、損しない?

結論「損を確定したくない」だけで、払い済みを選ばない過去に払った額ではなく、今日から先の保障とお金で比べます。

貯蓄型保険を解約しようとすると、解約返戻金が払込額を下回ることがあります。

そこで提案されることがあるのが「払い済み保険」です。

払い済み保険は、今後の保険料を止め、現在の解約返戻金を元に保障額を小さくして契約を続ける変更です。

保険の種類や特約によって、変更できない場合や特約が消える場合があります。

小さな保障を残す道と現金と別の保障へ分ける道を比べるKとU

「損を確定したくない」だけで決めない今から先の保障とお金を比べる
迷っているUU100万円払ったのに70万円しか戻らないなら、払い済みで残したい。
落ち着いたKK過去の100万円ではなく、今ある70万円をどこに置くのがいいかで考えよう。

確認する数字は3つです。

1今日の解約返戻金現金で戻る額
2払い済み後の保障額いつまで、いくら残るか
3本当に必要な保障額遺族年金・貯金も差し引く

仮に70万円を年5%で15年間運用できれば、約146万円です。

ただし、年5%は保証ではなく、投資には値下がりがあります。

払い済み保険の返戻率と、別の保障を用意する費用も同じ期間で比べます。

落ち着いたUU解約の赤字が悔しくても、これからの選択まで固定しなくていいんだね。
落ち着いて答えるKKそう。過去の損ではなく、今日から先に必要な保障とお金で決めよう。

まとめ

保険は低確率・大損失に備える道具です。

病気や教育費、老後のように、発生確率が高く時期を想定しやすい支出は、まず公的保障と貯金で考えます。

私たちが残したのは、火災保険、対人・対物無制限の自動車保険、必要な期間だけの掛け捨て生命保険です。

地震保険も持たず、被災後の生活再建資金を貯金で用意するのが、わが家の方針です。

貯蓄は貯蓄、保険は保険、投資は投資。混ぜるほど、目的と手数料が見えにくくなります。

私たちが月7万3,866円の保険料を払っていた記録は、保険フルコンボを見直した記事にまとめています。

次の一歩不要かもしれない保険を一つだけ選ぶ
次の一歩を決めたUU不要かもしれない保険を一つ選んで、解約ではなく保障内容の確認から始める。
行動を後押しするKK順番が大切だよ。公的保障と貯金で耐えられるかを見てから決めよう。

今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。

この記事は2026年8月22日時点の一般的な情報と、私たちの判断です。保険を解約・減額・払い済みに変更すると元に戻せない場合があります。契約内容、健康状態、税金、最新の公式情報を確認し、必要に応じて独立した専門家へ相談してください。投資には元本割れがあります。当サイトの免責事項もご確認ください。

参考にした公式資料