固定費・節約
固定費削減 第3弾・保険編①|病気・けがは公的保障と貯金で備える


よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
固定費削減 第3弾・保険編①
前回は、保険全体の見直し方を整理しました。
今回は保険の各論1本目。病気・けがを支える公的医療保険を見ていきます。
最初に結論です。民間医療保険を考える前に、次の3つを確認します。
公的な保障を知ったうえで、民間医療保険が本当に必要かを考えていきます。
給料から払っているのに、保障を知らなかった


会社員の健康保険料は、会社が半分、本人が半分払います。本人分は給料から引かれています。
医療費は、保険料、税金などの公費、病院で払う自己負担で支えられています。


最低限知っておきたい、公的医療保険の3つ

1. 日本では、みんなが公的医療保険に入る
1961年、日本では国民みんなが公的医療保険に入る仕組みが整いました。
それまでは、約3,000万人が保険に入っていませんでした。
現在は、働き方や年齢などに応じて加入先が分かれます。
病院ではマイナ保険証を使います。持っていない人は資格確認書で受診できます。
2. 保険で受けられる治療、対象にならない費用
病気やけがの治療は、多くが公的医療保険の対象です。ただし、対象外の費用もあります。
レーシックや保険適用外の薬、交通費、休業中の生活費なども別に考えます。




2022年の推計平均。外来手術は含みません。出典:Peterson-KFF Health System Tracker
3. 窓口負担は原則3割、さらに上限がある
現役世代が病院の窓口で払うのは、原則3割です。
ここからが大切です。保険診療の自己負担には、高額療養費制度による上限があります。
医療費200万円でも、窓口負担60万円のままではない

70歳未満の上限は、収入によって変わります。
| 区分 | 月給の目安 | 1か月の上限 | 年4回目から |
|---|---|---|---|
| ア | 83万円以上 | 270,300円+(総医療費−901,000円)×1% | 140,100円 |
| イ | 53万〜79万円 | 179,100円+(総医療費−597,000円)×1% | 93,000円 |
| ウ | 28万〜50万円 | 85,800円+(総医療費−286,000円)×1% | 44,400円 |
| エ | 26万円以下 | 61,500円 | 44,400円 |
| オ | 住民税非課税 | 36,900円 | 24,600円 |
※国民健康保険は所得の見方が異なります。利用時は加入先へ確認してください。
月給の目安が28万〜50万円の「区分ウ」で計算します。
計算は、85,800円+(2,000,000円−286,000円)×1%=102,940円です。
入院が月をまたぐと、上限は月ごとに計算されます。




マイナ保険証を使わない場合は、加入先へ「限度額適用認定証」を申請します。
会社員の健康保険は、治療費だけでなく収入も支える

会社員などが入る健康保険と、国民健康保険には違いがあります。
条件を満たす家族は追加の保険料なし。傷病手当金などもあります。
会社員の健康保険のような扶養や、全国共通の傷病手当金はありません。
勤務先の健康保険組合などでは内容が違うこともあります。
仕事を休んだときにもらえる「傷病手当金」
会社員などの健康保険では、次の4条件を満たすと傷病手当金をもらえます。
給与が一部出る場合は、差額だけ支給されることがあります。




不安をあおる言葉を、Q&Aでほどく

先進医療を受けるなら、民間保険は必須?


先進医療は、保険の対象にするか評価中の医療技術です。
技術料は自己負担ですが、通常の診察や入院には保険が使えます。
日本人の2人に1人ががんになるなら、がん保険は必須?


必要かどうかは、治療費だけでなく、休んだ間の生活費と貯金も合わせて考えます。
友人が保険金を受け取って助かった。自分も入るべき?




まとめ
私は、民間の医療保険は不要だと考えて、今は解約しています。
公的医療保険と貯金で備え、毎月の保険料は資産づくりへ回す方針です。


民間保険が必要かは、家族構成や貯金で変わります。
大切なのは、不安だけで決めず、数字で考えることです。
固定費全体の進め方は、「貯める力」が最優先の理由でも整理しています。


FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
参考にした公式情報
- 金融庁「公的保険ポータル」
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
- 協会けんぽ「高額療養費」
- 厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用について」
- 協会けんぽ「傷病手当金」
- 厚生労働省「先進医療の概要について」
- 国立がん研究センター「がんの統計2026」
- 厚生労働省「厚生白書(平成11年版)」
- KFF「米国と他国の医療費比較」
※この記事は2026年8月18日時点の制度に基づく一般的な情報です。年齢、所得、加入先、自治体、勤務先によって条件は異なります。保険の解約や治療の選択は、加入先の保険者、勤務先、医療機関などへ確認し、サイトの免責事項もご確認ください。