固定費・節約
なぜ「貯める力」が最優先?満足度を下げずに固定費を見直す、経済的自由への第一歩
よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
今回から、お金にまつわる「5つの力」を一つずつ深掘りします。最初に取り上げるのは、貯める力です。
貯める力とは、ただ支出を減らす力ではありません。
生活の満足度をできるだけ下げずに、支出を減らす力
これが、よりみちFIREで考える「貯める力」です。
貯める力を最優先にしたい3つの理由
稼ぐ力や増やす力も、もちろん大切です。ただ、成果が出るまでには時間がかかり、結果にも個人差があります。
一方、貯める力には三つの強みがあります。
金融庁も、家計管理の基本を「収入と支出を把握・管理し、収支を黒字にして、その黒字分を貯蓄すること」と説明しています。
貯める力は地味に見えるかもしれません。しかし、特別な才能や元手がなくても、自分で契約を確認して行動できます。新たな仕事を続けて増やす収入とは違い、固定費の見直し額は、その後の家計改善として見えやすいのも特徴です。
生活費を下げると、経済的自由へのハードルも下がる
前回の記事では、経済的自由をイメージする式として、次の形を紹介しました。
資産所得 > 生活費
貯める力で生活費を整えると、式の右側が小さくなります。すると、経済的自由に必要な資産所得も小さくできます。
さらに、毎月の黒字が増えれば、預貯金や将来の資産形成に回せる余力もつくりやすくなります。つまり、貯める力は、必要なゴールを近づけながら、ゴールへ進むための余力もつくるのです。
ただし、投資には価格変動や元本割れの可能性があります。生活費が下がったからといって、余ったお金をすべて投資へ回す必要はありません。まずは生活防衛資金や近い将来に使うお金を確保し、自分の目的に合う方法を選びます。
安売りを追いかける前に、大きな固定費を見る
少し安い店を探す、クーポンを毎回確認する、こまめに電気を消す。こうした工夫にも意味はあります。しかし、毎回判断と行動が必要です。家族の楽しみや時間まで削ってしまえば、長続きしません。
効率よく貯めるための考え方は、二つです。
- 一回の支出より、毎月・毎年かかり続ける支出を見る
- 小さな支出より、金額の大きな支出から見る
イメージは、床に落ちた水滴を一つずつ拭くことではなく、大きく開いた蛇口を先に締めることです。
月5,000円は「そんなもの」でも、30年なら180万円
6万円の買い物なら、「高い」と感じる人は多いでしょう。ところが月5,000円の契約になると、「そんなものか」と見過ごしがちです。
でも、月5,000円は1年で6万円。30年続けば、単純合計で180万円です。
もちろん、必要なサービスまで全部やめる話ではありません。使っていない契約、利用状況に合わないプラン、同じ保障の重複などを見つけて、満足度への影響が小さいところだけ整えるのがポイントです。
まず確認したい「6大固定費」
この記事では、家計への影響が大きくなりやすい固定的な支出を、次の六つに整理します。
水道光熱費も、毎月または毎年かかる固定的な生活費として確認対象です。ただし、家族構成や地域、住まいによって削減余地は異なります。日々の我慢より、契約プランや設備の効率化から確認すると続けやすくなります。
削りすぎないための注意点
- 通信費:安さだけでなく、必要な通信量、通話、エリア、サポートを確認する
- サブスク:利用中か、解約後に困らないか、年払いの更新日を確認する
- 保険:保険料だけでなく、必要な保障、公的保障、貯蓄状況を確認する
- 住まい・車:家族、仕事、地域、健康、安全への影響を含めて考える
- 税金:脱税や無理なスキームではなく、自分が対象となる公的制度を公式情報で確認し、正しく手続きする
保険、住宅ローン、車、税金は、金額も判断の影響も大きい項目です。分からないまま解約・契約変更をせず、契約書や公式情報を確認し、必要に応じて中立的な専門家へ相談してください。
今日やることは、固定費には何があるか考えるだけ
今日やることは、「自分の固定費には何があるだろう?」と考えるだけです。
通信費、サブスク、保険、住まい、車、税金。毎月または毎年払っているものを、ぼんやり思い浮かべられれば十分です。明細を開くことも、解約を決めることも、今日は必要ありません。具体的な見直し方は、次のステップから一つずつ説明します。
まとめ
貯める力は、派手ではありません。けれど、今すぐ動けて、見直した結果を確認しやすく、効果が続きやすい力です。
経済的自由へのハードルを下げ、資産を育てる余力もつくる。だから、最初に身につける価値があります。
節約は、好きなものを全部我慢する競争ではありません。大切なものにお金を使い続けるために、満足度につながっていない支出を整えることです。
次回からは、通信費、サブスク、保険、住まい、車、税金を一つずつ取り上げます。一度に全部変えず、できるところから少しずつ進めていきましょう。
今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。
参考にした公的情報
ご注意 この記事は、家計管理について考えるための一般的な情報です。特定の保険、通信、住宅、自動車、税務上の方法、金融商品を推奨するものではありません。契約変更や解約には費用・条件・保障の消滅などが伴う場合があります。必ず契約書と公式情報を確認し、ご自身の状況に応じて判断してください。詳しくは当サイトの免責事項をご覧ください。