固定費・節約
家賃の正しい予算を知ろう|「払える家賃」と「お金が貯まる家賃」は違う
U前回は「今より1〜2割安い家賃も見てみよう」だったよね。そもそも、適正な家賃っていくらなの?
KUは、どれくらいだと思う?
U手取り月収の3割くらいって、よく聞くよ。
Kよく聞く目安だけど、気をつけて。払える家賃と、経済的自由につながる家賃は別物だよ。
U払えるなら適正、じゃないの?
K家賃を払い続けられても、貯金が毎月ゼロなら家賃貧乏になる。今日はお金が残る予算を考えよう。固定費削減 第4弾・住居費編 ③
よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
前回は、賃貸に安く、ほどほどに快適に住む考え方を整理しました。
今回は、物件を見る前に決めておきたい家賃の予算です。
入居審査が見るのは「払えそうか」
賃貸物件を借りるときは、大家さんや保証会社などによる入居審査があります。
民間賃貸では、月収が家賃の3倍前後という目安がよく使われます。
ただし、これは法律で決まった一律の基準ではありません。物件、大家さん、保証会社、勤続年数などで審査は変わります。
U月収24万円なら、家賃8万円の部屋を選んでいいってことね。
K「審査に通る可能性」と「家計に余裕がある」は違うよ。審査は、教育費や貯蓄目標まで一緒に考えてくれないからね。国土交通省の資料でも、民間賃貸の貸主は入居時に勤務先や収入などを確認すると整理されています。
審査が教えてくれるのは、あくまで家賃を払えそうかです。
いい家とは、住みながら資産が増える家

いまの家賃を払いながら、貯金や投資資産が増えていますか。
生活費が苦しく、資産も増えていないなら、審査に通った家賃でも家計には高すぎる可能性があります。
私たちが家族や友人へ伝えるなら、いい家は豪華な家ではありません。
住みながら、お金がきちんと貯まる家です。
自分の「適正」の8〜9割も見てみる
家賃の正解は、家族構成や地域で変わります。
だから「全員、手取りの何割」とは決めません。
代わりに、まずは自分が適正だと思う家賃の8〜9割も候補に入れます。

毎月残るお金1万〜2万円
1年で残るお金12万〜24万円
10年で残るお金120万〜240万円
U家賃10万円が払えるとしても、8万〜9万円台も見る。浮いた分を先に貯めるんだね。
Kそう。安さだけで決めず、通勤や安全、必要な広さは残す。そのうえで、なくても困らない条件を外していこう。予算を決める順番は、シンプルです。
- 1先に貯めたい金額を決める給料日に残ったら貯める、ではなく先に確保する
- 2生活に必要なお金を確認する食費、通信費、教育費、交通費などを引く
- 3残りから住居費の上限を決める家賃だけでなく管理費や駐車場代も含める
家賃が上がると、周りの支出も上がりやすい
高い家に住むと、その家に似合う家具、車、服が欲しくなることがあります。
これを一つずつ買い足すと、増えるのは家賃だけではありません。

U家賃50万円のタワマンに住んだら、軽自動車や手頃な家具では落ち着かなくなりそう。
K軽自動車は悪くないよ。怖いのは、家が周りの支出へ「君も上がっておいで」と声をかけること。
U家には静かにしてもらおう。家賃は、暮らし全体の基準になりやすい固定費です。
だからこそ、最初から背伸びをしない予算が効きます。
豪華な家を諦めるのではなく、順番を変える

最初から高い家賃を選ぶと、貯める余力が小さくなります。
先に住居費を抑えれば、資産を増やす時間がつくれます。
資産が育ったあとなら、いまは考えられない家賃の家も、無理なく選べるかもしれません。
Uずっと小さな家で我慢する話じゃないんだ。
Kそう。豪華な家より先に、選べる自分をつくる。あくまで順番の話だよ。まとめ
入居審査に通る家賃は、あなたの家計に合う家賃とは限りません。
毎月きちんと払いながら、貯金や資産も増える。
それが、経済的自由につながる家賃です。家に使える上限から探すのではなく、未来へ残したいお金を先に決める。私たちは、家族や友人にもそう伝えます。
U検索条件の上限を一割下げて、暮らせそうな部屋があるか見てみる。
K契約を決める必要はないよ。選択肢があると分かるだけでも、家賃の基準は変わる。今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。
この記事は2026年8月23日時点の一般的な情報と、私たちの考えです。民間賃貸の入居審査は物件、大家、管理会社、保証会社などで異なります。「月収が家賃の3倍前後」はよく使われる目安であり、公的な一律基準ではありません。収入等を確認する実務の参考:国土交通省「民間賃貸住宅に関する資料」。契約前は重要事項説明書と見積書を確認し、当サイトの免責事項もご確認ください。