投資
暴落しても売らないために|長期投資を続ける3つの準備
U積立を始めた途端に株価が急落! いったん売って、もっと安くなってから買い直そう。
Kそれは「売る日」と「買い戻す日」を二回当てる作戦。暴落より先に、計画が壊れやすいよ。
Uじゃあ、画面の前で気合いの正座?
K足がしびれるだけだね。生活防衛資金と、下落中に守る行動を先に決めよう。よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
お金の5つの力・増やす力編 ⑧|インデックス投資の実践 ④
前回は、月1回の自動積立で買う日の迷いを消しました。 今回は、下がった日にその設定を守る話です。
暴落は避けられない。でも「すぐ戻る」とも限らない

U大きく下がっても、そのうち戻るなら待てる。でも「そのうち」って、いつ?
K回復日は誰にも分からない。だから長く待てるお金だけを投資するんだ。株価が直近の高いところから20%以上下がると、一般に弱気相場と呼びます。反対に、安いところから20%以上上がると強気相場です。20%は目安で、底や天井を教える合図ではありません。
Fidelityが1872年以降の米国株を調べたところ、弱気相場26回の長さは、真ん中の例で19か月、下げ幅は33%でした。強気相場26回は、真ん中の例で42か月続き、87%上がりました。ただし、弱気相場は1か月で終わったことも、113か月続いたこともあります。「1年待てば必ず戻る」とは言えません。
売って待つと「稲妻のような上昇日」も逃しやすい

U下がる前に売れても、買い戻す前に急に上がったら置いていかれるね。
Kそう。長期投資では、完璧な出入りより市場に居続けることを優先する。J.P. Morgan Asset Managementの2026年版資料では、米国の大企業500社に投資するS&P500を、2006年初めから2025年末まで持ち続けた場合、1年あたりの増え方は平均11.0%でした。同じ期間の特に大きく上がった10日を逃すと6.6%、20日逃すと3.8%、30日逃すと1.6%まで下がりました。
これは手数料や税を入れていない、過去の米ドルでの計算です。将来も同じになるとは限りません。ただ、特に大きく上がった10日のうち6日は、大きく下がった日の前後2週間以内でした。大きく下がる日と、急に戻る日は近いことが多いのです。
投資家の行動が、ファンドの成績を削る

U暴落を怖がらない人になればいいのかな。
K怖がらない練習より、怖くても売らなくて済む家計を作る方が確実だよ。株価が上がると安心して買い、下がると怖くなって売る。これを繰り返すと、ファンドをそのまま持っていた場合より、自分の成績が悪くなりやすいです。高く買い、安く売る形になりやすいからです。
大切なのは「暴落しても平気な人」になることではありません。怖いときにも売らずに済む、家計と金額にしておくことです。
収入が減ったときも、投資商品を慌てて売らずに済むようにする。
家計が変わっていなければ、値下がりだけを理由に止めない。
株・債券・現金の割合や、使う目的が変わったかを見る。
売る理由と、売らない理由を分ける

U「下がったから」は売らない。じゃあ、どんなときなら売っていいの?
K生活や計画が変わったら見直そう。下落中は通知を切る。スマホごと金庫に入れると連絡まで取れなくなるからね。「値下がりしたから」は売る理由にしません。一方、使う時期が来た、生活防衛資金が足りない、株・債券・現金の割合が大きく変わった、商品の手数料や運用方針が大きく変わった場合は見直します。
ニュースが怖い/買ったときより安い/もっと下がりそう
原則、計画を変えない使う時期が来た/家計が苦しい/目的やお金の割合が変わった
落ち着いて見直すまとめ

U今日、「相場だけでは売らない・積立は止めない・確認は年1回」とメモして証券アプリの通知を切る。
Kいいルールだね。育てた資産をどう使うか、次は出口を決めよう。今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。
出典・投資リスク・免責を確認する
参考:Fidelity「Bear vs. bull market」、J.P. Morgan Asset Management「2026 Guide to Retirement」、金融庁「資産形成の基本」。市場期間やリターンは米国の過去データで、日本からの投資では為替、費用、税の影響も受けます。この記事は2026年8月27日時点の一般的な金融教育情報で、元本や将来の収益を保証しません。当サイトの免責事項もご確認ください。