投資
おすすめのインデックスファンドはどれ?|S&P500とオルカンを2本に絞って比較
U投資信託とインデックスの仕組みは分かった。いよいよ聞くけど、結局どれを買うの?
K私たちの第一候補はS&P500。米国一国へ託すのが落ち着かないなら、オルカンを一本だよ。よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
お金の5つの力・増やす力編 ⑥|インデックス投資の実践 ②
前回は、NISA口座と制度の使い方を整理しました。 今回は、そこで積み立てる候補を商品名まで絞ります。
米国の成長へ厚く投資する
米国を含む世界へ広げる
私たちがS&P500を第一候補にする4つの理由
S&P500は米国の主要企業約500社をまとめて持ち、米国株式市場の時価総額のおよそ80%を覆う指数です。私たちは、この分かりやすさと成長の厚みを評価しています。
ただし均等配分ではなく、大企業ほど比率が高い指数です。500社への分散と、米国・巨大企業への集中を同時に持ちます。
U日本で暮らしているなら、日本株を応援する方が自然じゃない?
K応援と資産配分は分けよう。私たちは成長の厚みを見て米国へ置く。ただし、集中する弱点も一緒に受け入れる。日本株が駄目という話ではありません。日経平均は1989年末の高値回復に約34年かかりましたが、日本市場も変化しています。私たちは国の優劣ではなく、次の四つを理由に米国へ厚く投資します。
1.長期で企業価値を伸ばしてきた
恐慌、戦争、金融危機を越えて長期では成長してきました。ただし一直線ではなく、2008年の配当込み収益率はマイナス36%超でした。
短期大きく上下する
長期損失期間は減ってきた
将来同じ結果は保証されない
2.人口が増えやすい構造を持つ
人口は企業成長のすべてではありませんが、働く人と消費する人の土台です。公式推計では、米国は移民を主な支えに2080年ごろまで増加、日本は長期的な減少が見込まれています。
米国は日本より人口の減少圧力が小さい見通しです。どちらも仮定に基づく推計で、確定した未来ではありません。
3.株主と市場を意識する仕組みが強い
利益の再投資、配当、自社株買いなど、資本の使い方を厳しく問う市場です。情報開示や証券規制も厚みを支えますが、不正や破綻をなくす仕組みではありません。
4.イノベーションと指数の新陳代謝がある
WIPOのGlobal Innovation Index 2025で米国は3位、日本は12位でした。企業、研究、人材、資金が集まる厚みがあります。S&P500も固定名簿ではなく、時価総額・流動性・収益性などの基準と指数委員会の判断で構成企業が入れ替わります。
指数は将来の勝者を先回りして保証する仕組みではありません。それでも市場の変化を構成銘柄へ反映できる点は強みです。
「15年持てば必ず勝てる」ではない
保有期間が長いほど、過去データでマイナスになった区間は少なくなりました。しかし、15年は元本保証へ変わる境界線ではありません。
NYU Sternの配当込み・米ドル名目年次データでは、1929年から1943年までの15暦年は累積約マイナス2.9%です。実際の投資結果には為替、費用、税、売買日も加わります。
配当込みか
米ドルか円か
名目か実質か
費用と税を含むか
何年何月からか
U15年なら勝率100%で、老後の席も予約完了だと思ってた。
K予約票ではないよ。長期で負けにくくなった過去と、未来の保証は別にしよう。私たちが15年以上先のお金を投資へ回すのは、保証があるからではなく、下落から回復を待つ時間を持ちやすいからです。
候補1:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の主要大型株へ低コストで投資する、私たちの第一候補です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
投資範囲米国の主要大型株
対象指数S&P500(配当込み・円換算)
信託報酬年0.08140%以内(税込)
為替・購入時ヘッジ原則なし・購入時手数料なし
月報データとその他費用
2026年7月末は503銘柄、純資産総額12兆3,645.95億円。売買・監査・保管などの費用が生じる場合があります。約500社へ分散しながら、米国企業の成長へ厚く投資します。
米国低迷、上位企業の下落、円高の影響を強く受けます。
候補2:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
米国一国へ託すのが落ち着かない人には、世界へ広げるオルカンを勧めます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資範囲日本を含む先進国・新興国
対象指数MSCI ACWI(配当込み・円換算)
信託報酬年0.05775%以内(税込)
為替・購入時ヘッジ原則なし・購入時手数料なし
月報データとその他費用
2026年7月末は2,414銘柄、純資産総額13兆157.20億円、米国比率63.1%。売買・監査・海外保管などの費用が生じる場合があります。オルカンの三つの魅力
日本、米国、欧州、新興国を一つで持ちます。
市場の時価総額に応じて指数の中身が変わります。
幅広い投資範囲を低い信託報酬で持てます。
オルカンでも米国比率は63.1%です。そのうえで日本、欧州、新興国なども持ちます。世界同時株安では一緒に下がるため、「全世界」も元本保証ではありません。
Uオルカンは、アメリカを信じない人が米国抜きで世界へ行く商品?
K米国も大きく入るよ。米国を捨てず、ほかの国まで投資範囲を広げる商品だ。S&P500かオルカンかは、下がった日に決める
過去の勝者ではなく、下落中も持てる方を選びます。
米国の企業群を資産形成の中心に置く方針を、長い低迷中も変えない。
米国を中心にしつつ、ほかの先進国・新興国も市場比率で持ち続ける。
暴落時に別の商品へ逃げないことが大切です。値動きを見て乗り換え続けると、安く売り、高く買う行動になりかねません。
二つを半分ずつ買わなくていい
二本を半分ずつ持っても、分散は二倍になりません。中身が重なるため、主にオルカンより米国比率を高める配分になります。狙って決めるのでなければ、管理する商品だけが増えます。
Uじゃあ二本を半分ずつ。安心も分散も二倍で最強セット!
K中身がかなり重なるよ。主に米国比率を少し濃くするセットだね。資産形成の主力は、一本の株式インデックス+現金
私たちが勧める基本形は、この二役だけです。
現金の割合は、生活防衛資金、近い支出、収入の安定性で決めます。現金を残すのは、暴落時に株式を安値で売らずに済むようにするためです。
U長期なら株式ファンドだけで、現金はゼロまで働かせた方が効率的?
K生活防衛資金と近く使うお金は現金。育てるお金だけを投資へ回そう。まとめ
U今夜、二つの目論見書で「投資範囲・信託報酬・主なリスク」を比べ、積み立てる候補を一本だけメモする。
Kそれで十分。大きく下がっても持ち続けられる方なら、その仮決めは強いよ。今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。
出典・投資リスク・免責を確認する
参考:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)交付目論見書」「同 月次レポート」「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付目論見書」「同 月次レポート」、S&P Dow Jones Indices「S&P 500」「S&P U.S. Indices Methodology」、MSCI「MSCI ACWI Index」、NYU Stern「Annual Returns on Stock, T.Bonds and T.Bills」、米国勢調査局「2023 National Population Projections」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」、WIPO「Global Innovation Index 2025」、日本経済新聞社「Nikkei Indexes Newsletter Vol.51」。この記事は2026年8月27日時点の一般的な金融教育情報です。信託報酬・投資対象・構成比は変更されることがあります。投資信託には価格変動、為替、信用、流動性などのリスクがあり、元本や将来の収益を保証しません。購入前に最新の交付目論見書を確認し、ご自身の家計、使用時期、リスク許容度に応じて判断してください。当サイトの免責事項もご確認ください。