投資
投資詐欺に騙されないために相場を知ろう|月利50%とポンジスキームの見抜き方
U生活防衛資金が貯まったよ。月利50%で、100万円が来月150万円になる話も聞いてきた。電卓が喜んでる。
K電卓より先に、こっちが止まろう。その場では申し込まない。月利50%は、普通の投資の相場から飛び出しすぎている。
Uでも、本当に増えたらもったいなくない? 断る前に、話だけ聞くのはあり?
K聞くなら、まず年率とお金の流れが分かる資料から。「今すぐ」と急かされるなら、そこで離れよう。よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
お金の5つの力・増やす力編 ②
前回の増やす力編①では、投資用のお金と生活防衛資金を分けました。その次に覚えたいのは、銘柄名より先に怪しい話の前で止まるものさしです。
私たちのルールは、入口で焦らず、分からない仕組みにお金を入れないことです。
相場は、怪しい話を止めるものさし
いつも180円ほどで買う500mlのコーラに、5,000円の値札が付いていたら、説明を聞く前に「高すぎる」と気づけます。普段の値段を知っているからです。
U5,000円なら、金箔だけじゃなく株主総会の招待状まで付けてほしい。
Kそれでも高いね。そう判断できるのは、180円前後という相場を知っているから。投資も同じです。相場感があれば、異常な数字の前で話を止められます。完全な防御ではなくても、最初の防波堤になります。
月利50%は、年率へ直すと桁が変わる
利回りは、投資額に対して得られた収益の割合です。投資では年単位で示されることが多くあります。
年利5%なら、税金・手数料を考えない単純例で100万円が1年後に105万円。年利7%なら107万円です。これは計算例で、毎年増える保証ではありません。
一方、月利50%が複利で12か月続くなら、100万円は約1億2,975万円になります。
U来月150万円だけ見てた。1年続く計算だと、1億円を超えるの?
Kそう。月利のままだと小さく見えるけど、年率へ直すと桁が変わる。まず数字の全体像を見よう。期間も対象も違います。優劣ではなく、異常な桁に気づくための比較です。
8.89%も19.7%も過去の長期実績で、将来の保証ではありません。「低リスクで毎月50%」なら、話の続きを聞く前に止めます。
U年5〜7%も、定期預金みたいに決まって受け取れるわけじゃないんだね。
Kその通り。計画の目安と、利益の保証は別物だよ。ポンジスキームは「運用益のふり」をする
ポンジスキームは、新しい参加者から集めたお金を、先に参加した人への配当や払戻しに回す投資詐欺です。名前は、1920年代に投機話で人々を騙したチャールズ・ポンジに由来します。
最初は本物の運用益がなくても配当を出せるため、「実際に受け取れた」という体験談が知人へ広がります。
最初に配当が出たことは、安全の証明になりません。
U先輩は本当に配当を受け取ったって。そこまで確認できてもダメ?
Kそこが怖い。新しい人のお金から払えば、最初の配当は本物に見せられる。
Uじゃあ、アプリの残高が増えていても、それだけでは安心できないんだ。
Kうん。画面の数字より、実際に引き出せるか、誰のお金から払われているかを見る。人を信じることと、投資を確認することは別
「あなただけ」「今日中」「著名人も参加」。この言葉だけでは、仕組みの安全性は証明できません。
人柄と投資商品は別です。親友の紹介も、著名人の画像も、広告の外に出て公式情報から調べます。
U親友の話を断ったら、相手まで疑っているみたいで気まずいな。
K人柄は信じていい。投資は別に調べる。相手も騙されているなら、一緒に止まる方が親切だよ。契約前に、四つだけ確認する
登録が見つかっても、安全や利益の保証にはなりません。公式URL、電話番号、振込先名義まで照合します。
個人名義の口座へ振り込むよう指定されたら、そこで止まります。すでに振り込んだ場合は、金融機関、警察、消費生活センターなどへ早く相談します。
U金融庁の検索で会社名が出たら、もう安心だと思ってた。
Kまだ一歩目。広告のリンクではなく、公式ページからURLと連絡先まで照らそう。まとめ
最初の配当、親しい人の紹介、著名人の顔も、安全の証明にはなりません。すぐ答えを出さないことが資産を守ります。
U高利回りの話が来たら、その場では申し込まず、年率へ直して金融庁の登録情報を確認する。
Kそれでいい。止まって調べる一日が、これから育てる資産を守ってくれる。今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。
参考:金融庁「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」「金融事業者一括検索機能の運用開始について」、SEC Investor.gov「Ponzi Scheme」「Affinity Fraud」、日本証券業協会「(債券の)利回り」、MSCI「MSCI ACWI Index Factsheet」(2026年7月31日)、Berkshire Hathaway「2025 Annual Letter」。この記事は2026年8月時点の一般的な金融教育情報であり、特定の金融商品や事業者を推奨するものではありません。投資には価格変動や元本割れの可能性があり、過去の実績は将来の成果を保証しません。高利回りだけで個別の案件を詐欺と断定できるものでもありません。契約前に最新の公式情報を確認し、ご自身で判断してください。当サイトの免責事項もご確認ください。